海外移住をしたいなあと、
漠然と思っている人向けに、海外移住先候補を決めるための手順と情報収集方法について解説していきたいと思います。
この記事読むことで、今後、どのように情報収集をして、海外移住先を決めていく手順をしることができます。
この記事を書いている私は、シンガポール7年とオーストラリア10年の海外移住経験があり、
その2か国で永住権を取得しております。
目次
■在留邦人人口の多い都市
海外移住してみたいなあと思っていて、まだ具体的にどの国にいくかが決まっていない人は、海外の国で今現在日本人が住んでいる人口を参考にするといいです。
理由は、日本人が多い=日本人にとって住みやすい都市になっている可能性が高いです。
日本人にとって住みやすいとは、
例えば
・比較的治安がよい
・日本人コミュニティーがある
・日本食材が調達できる
・日本人学校がある
・日本人医師がいる
などです。
これが、2019年度版(2018年10月1日時点)の在外公館別在留邦人数ランキングとなります。
2019年版 (2018年10月1日時点) | |||
順位 | 在外公館別 | 在留邦人数 | 永住者の比率(%) |
1 | ロサンゼルス 総領事館 | 97,209 | 51.9% |
2 | ニューヨーク 総領事館 | 83,237 | 34.5% |
3 | タイ 大使館 | 72,520 | 2.0% |
4 | 英国 大使館 | 57,968 | 39.2% |
5 | 上海 総領事館 | 53,115 | 0.9% |
6 | サンフランシスコ 総領事館 | 46,448 | 61.2% |
7 | サンパウロ 総領事館 | 37,787 | 93.6% |
8 | シンガポール 大使館 | 36,624 | 7.5% |
9 | バンクーバー 総領事館 | 35,507 | 68.0% |
10 | シドニー 総領事館 | 35,456 | 61.2% |
11 | フランス 大使館 | 35,398 | 19.4% |
12 | シカゴ 総領事館 | 34,937 | 37.8% |
13 | 韓国 大使館 | 32,243 | 29.0% |
14 | デトロイト 総領事館 | 27,952 | 23.8% |
15 | ブリスベン 総領事館 | 26,930 | 55.9% |
16 | 香港 総領事館 | 26,271 | 9.1% |
17 | ホノルル 総領事館 | 24,037 | 69.5% |
18 | メルボルン 総領事館 | 23,227 | 56.0% |
19 | アトランタ 総領事館 | 22,800 | 40.1% |
20 | トロント 総領事館 | 21,931 | 50.5% |
(外務省「海外在留邦人数調査統計」より数値を引用し、一覧表に編集しています)
手順しては、海外移住目的のひとは、
永住者が多い都市のほうがあっていると思いますので、これらの都市から検討していくとよいです。
永住者以外の人は、長期滞在者と分類されますが、
長期滞在者にはいわゆる企業の駐在員が多い場合は、会社の命令で好きでもないのにその国/都市に住んでいる可能性あるからです。
例えば、上の表から、タイ、上海、シンガポール、香港は、永住者の比率が非常に低いのがわかります。
これは、海外駐在員が多いのではないかと推測できます。
もうひとつの理由は、長期滞在者(駐在員)人口が多い国/都市だと、人の入れ替わりが激しいので、せっかく友達になったとおもったのに、
2-3年でみんな日本帰国してしまうということが頻繁におこります。
こういった理由で、海外移住目的のひとは、この永住者率の高い国/都市をまずはみてみてはいかがでしょうか
そして、さらにその国や都市の情報を知るには、無料の日本語情報誌がやっているホームページをみるといいです。
その情報誌には、その国や都市での日本人がどのようなコミュニティーをやっていて、どんな活動をしているのかがわかります。
日本人が多く住んでいる国や都市には、かならず無料の日本語情報誌がありますので、インターネットで探してみてください。
参考までに、シドニーでは、この二つが有名な無料の日本語情報誌です。
・チアーズ
インターネットでその国/都市のことが理解できたら、永住目的のひとは、一度現地で下見が必要だと思います。
実際に引っ越してから、自分の思っていた雰囲気と違うなと思っても遅いですので、
実際に海外移住する前に、実際に現地に行き、その国/都市の雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。
■日本人求人があるかの情報収集方法
海外移住をするには、現地で収入を得る方法を考えないといけません。
インターネットで収入が得られるひとは別として、そうでないひとは、現地の会社に転職する方法が一般的です。
しかし、日本人は、現地の会社に転職するには、いくら英語やその国の言語ができても非常にハードルが高いです。
なぜなら、現地の現地人よりも、外国人である日本人を雇用するメリットはないからです。
ですので、日本人は、日本語をネイティブで話せるということを武器にすれば、このハードルを下げることができます。
つまり、現地の日系企業や現地の現地企業で、日本人を求人している職に応募することです。
これも、日本人が多い国/都市では、日系企業が進出していますし、現地企業でも、日本人を対象にしたビジネスをしている会社がかならずあります。
日本人の求人情報を得る方法としては、
①日本で転職エージェントに登録し、希望の国/都市での求人情報依頼をする方法。
海外につよい転職エージェントについては、下記記事を参考にしてください。
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②現地のその地域に特化した、日系の人材紹介会社がある場合が多いで、その会社に依頼する方法。インターネットで検索してみてください。
そして、参考までに、進出日系企業の拠点数が多い、在外公館名のトップ20を載せておきます。日系企業が多いところですと、日本人求人も多い可能性があります。
2019年版 (2018年10月1日時点) | ||
順位 | 在外公館名 | 進出日系企業 拠点数 |
1 | 在上海総領事館 | 23,441 |
2 | 在タイ大使館 | 4,133 |
3 | 在中国大使館 | 2,180 |
4 | 在青島総領事館 | 1,791 |
5 | 在広州総領事館 | 1,790 |
6 | 在インドネシア大使館 | 1,741 |
7 | 在インド大使館 | 1,722 |
8 | 在シカゴ総領事館 | 1,611 |
9 | 在大連領事事務所 | 1,522 |
10 | 在香港総領事館 | 1,419 |
11 | 在ムンバイ総領事館 | 1,372 |
12 | 在アトランタ総領事館 | 1,367 |
13 | 在ホーチミン総領事館 | 1,143 |
14 | 在ロサンゼルス総領事館 | 1,141 |
15 | 在チェンナイ総領事館 | 1,076 |
16 | 在フィリピン大使館 | 1,075 |
17 | 在デトロイト総領事館 | 987 |
18 | 在マレーシア大使館 | 979 |
19 | 交流協会台北事務所 | 944 |
20 | 在英国大使館 | 858 |
(外務省「海外在留邦人数調査統計」より数値を引用し、一覧表に編集しています)
■長期ビザの取得方法
海外移住するには、その国の長期滞在ビザを取得しないといけません。
現地企業に転職するひとは、就労ビザとなりますが、この就労ビザの取得難易度などは、
先ほど書いた日本の転職エージェントもしくは、現地の日系人材会社がよく知っているはずですので、
求人情報と一緒にその国の就労ビザについて聞いてください。
就労ビザ以外の長期滞在ビザを取得するひとは、現地でビザを専門にやっている日系企業がありますので、その会社に相談してください。
もちろん、自分自身でその国/都市のビザのWEBページから情報を得ることもできますが、
取得難易度やどのくらいの期間でとれるのか、というのは、
実際にビザを代行申請している会社が情報をもっていますので、相談することをお勧めします。
■まとめ
・在留邦人人口が多い都市は、日本人にとって住みやすい都市になっている可能性が高いので、それらの都市を検討する
・海外移住目的のひとは、永住者が多い都市のほうがあっている
・さらにその国や都市の情報をしるには、無料の日本語情報誌から情報をえる
・永住目的のひとは、一度現地に下見にいき、雰囲気をあじわう
・現地の日系企業や現地の現地企業で、日本人を求人している職に応募する
・日本人求人情報を得るには、
①日本の転職エージェントに登録する
②現地の日系人材会社を探す
・現地企業に転職するひとは、就労ビザの取得難易度やどのくらいで取得できるかをエージェントに確認する
・それ以外のビザについては、難易度やどのくらいで取得できるかを、現地のビザ代行の日系企業に相談する
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