海外就職

【オワコン】海外転職に有利になる資格など存在しない【正論】

海外転職を考えている人「海外転職してみたいが、海外転職で有利になる資格は何だろう?将来を見据えて資格の勉強をしたいので、おすすめの資格を知りたいな」

こういった疑問に答えます。

この記事を書いている私は、27歳で未経験から海外(シンガポール)に転職しました。今迄に職歴約20年間の内、計3回転職を経験しております。現在はシドニーで日系企業の海外駐在員として勤務しております。海外では、あまりいないとおもいますが、現地採用と駐在員の両方を経験しております。

こういった背景から、“海外転職で有利になる資格”についてお話します。

■海外転職に有利になる資格など存在しない

日本でも同じかもしれませんが、海外では、企業が求人を出す場合は、その職(ポジション)の明確な仕事内容(Job descrption)とその職をする為の、最低限の経験や能力の条件が明確に掲示されます。日本では、総合職で入社すればなんでもするという傾向にありますが、海外では、その人の仕事内容が明確に決まっております。その仕事内容について100%責任をもつ必要がありますが、書かれていない仕事内容についてはしなくていいのです。

そして、その職(ポジション)自体に資格が必要な仕事(例:電気士、会計士、教員等)であれば、資格をもっていることが条件となりますが、ただ、ここでいる資格というのは、職務をするにあたって保有していないといけない義務の資格であり、それは現地でしかとれないものです。海外でこういう職につきたいのであれば、まずはこの資格を取得してください。

それ以外の職において、企業が面接をする際には、その人の今迄の職務経験やなにができるか、仕事を通しての実績をみたうえで、その職に最適な人材を選んでいるのです。ですので、上記に書いた義務の資格以外で、なにか資格があって採用されることは“ほぼ”ありません。

資格で有名なのは、英語系ならTOEICがありますが、TOEICでよい点数をとっている=仕事の能力がたかいということにはなりません。当たり前ですが、企業側もそれを知っています。

ですので、“資格がある=採用にされる”というふうにはなりません。
ただ、資格は努力しないととれませんので、資格=努力する人という自分の人柄をアピールするときには使えます。

□体験談:

偉そうに聞こえたらすみませんが、現在シドニーの日系企業で責任者として勤務しており、人材採用も転職エージェントの協力の元、私自身で行っております。今迄、計6人自分で面接し、雇用してきました。もちろん私は採用のプロではありませんので、転職エージェントのアドバイスに基づき、採用活動をしてきましたが、転職エージェントの担当者は、いつも過去の経験と実績から人を判断しておりましたし、資格があるからこの人がおすすめとかは一切ありませんでした。

■海外転職したいのなら“資格”よりも“能力”を身につけるべき

海外転職においては、企業が求人を掲示しているそのポジションの能力が自分はもっており、そして、自分は、結果を出すことが出来るんだということを証明しないといけません。

これを証明するには、
①今迄なにをやってきて
②何ができて
③何をしたいのか
ということをわかりやすく説明すると有効です。そして実績の数値も加えながらやるといいと思います。

海外転職で有利になろうとした場合は、“資格”ではなく、いまある職において経験と能力を身に着けることだと思います。
そして、海外転職の際には、面接において、過去の経験や能力がどのようにその職でいかせるのかを証明してください。

■資格は、努力するひと

本記事では、資格を取得することで海外転職で有利になるのか?“海外転職で有利になる資格”というテーマでしたが、結論としては、今の職において実績をつくり、本質的な能力を高めること。そうすることで、海外転職では有利になることを話しました。

資格は、その職にやる為に必要なもの(電気士、会計士、教員等)であれば、もちろん資格取得することが必要ですが、それ以外は、転職において直接的に採用される理由にはなりえません。
資格取得は簡単ではなく、時間と努力が必要です。資格をもっていることで、努力している人をアピールすることは可能ですが、その時間と努力をいまの職での実績と能力アップにそそいだほうが意味があります。

そうして今の職で実績と能力アップをしている間でも常に自分の希望する海外転職の情報が自然にはいってくるようにしてください。そのほうが能力アップのモチベーション維持にもなりますし、チャンスを逃がしません。

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tana

たなかけ夫婦の夫です。シドニーに住むサラリーマンで、英語ゼロ、20代で海外就職して以来、キャリアの大部分を海外で過ごしてきました。過去11年間はシドニーに在住し、それ以前は7年間をシンガポールで過ごしました。シンガポールとオーストラリアで永住権を取得し、英語はTOEIC935点、IELTS6.5点になりました。休日は、子供たち3人のイクメンです。

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